歯肉炎の原因

歯肉炎は、歯周組織の歯肉(歯ぐき)に炎症が起きるもので、歯周病の初期の段階といえます。
歯肉だけでなくその奥まで破壊されると歯周炎になり、事態は深刻で歯を失うことにもなります。
症状としては、歯磨きで出血するようになったり、歯肉が赤くなって腫れたり、痛みを伴い口内炎にもなりやすくなります。
甘いものをよく食べる人や、思春期や妊娠中の人は歯肉炎にかかりやすい因子を持っています。
歯肉炎には、歯垢などが原因の単純性歯肉炎と、全身からくる複雑性歯肉炎があり、複雑性歯肉炎の中には、妊娠性歯肉炎、急性壊死性潰瘍性歯肉炎、慢性剥離性歯肉炎のほか狭心症やてんかんの薬の副作用による歯肉炎があります。
てんかん発作の治療薬フェニトインは歯肉組織の異常増殖を招く薬です。
そのほか、臓器移植を受けた人への拒絶反応防止薬シクロスポリン、血圧と不整脈の治療薬ニフェジピンなどのカルシウム拮抗薬、経口避妊薬、化粧品に含まれている鉛やビスマス、宝飾品に含まれるニッケルなどの重金属、そして、稀にビタミン欠乏も歯肉炎の原因になります。
また、ウイルス感染、真菌感染、白血病、更年期による歯肉炎もあります。

歯肉炎の対処法

治療方法ですが、初期段階の軽い歯肉炎の場合は、毎日の歯磨きと生活習慣の改善とで対処できます。けれども、歯磨き方法が間違っていて歯垢をしっかり取り除けていない場合が多いと言います。
歯科医を訪ね、歯垢や歯石を除去して、正しいブラッシングと生活習慣の指導を受けることが必要な場合もあります。
歯磨きのポイントは歯と歯ぐきの境目を磨くことです。歯の付け根の歯と歯ぐきの境目に歯ブラシの先端を45度にあてて小刻みにブラッシングする「バス法」が奨励されています。
歯ブラシで取れない歯と歯の間は歯間ブラシを用います。
歯肉から出血があるときは、柔らかめの歯ブラシを使って、出血が止まったら、徐々に普通の硬さのものに替えていきます。
歯肉炎を予防するためには、歯垢を取り除くことはもちろんのこと、日常の歯磨き、歯肉マッサージやが大切です。また歯垢除去に効果があるうがい薬もあります。ピロリン酸配合の練り歯磨きは、歯石除去効果があります。
しかし、できてしまった歯石を自分で取るのはなかなかできませんので、定期的に歯科医にて、歯科医師や歯科衛生士による歯石除去まで徹底できたら完璧でしょう。
歯肉炎はあまり痛みを伴わないので、ほったらかしになりがちですが、歯を失うことがないよう日常的に気をつけて、軽いうちに治すべきと言えましょう。

歯肉炎